掲載誌名:宣伝会議
日付:2000年8月号(No.609)

タイトル:雑誌のデザイナーが手がけるオリジナル広告


雑誌のデザイナーが手がけるオリジナル広告

中小出版社の経営支援を行うレゾナンスでは、雑誌やラジオなど様々なメディアと連動しながら情報を発信するサイト「Jammin' City」を運営。その中のマガジンサイトでは、アート、音楽、写真、建築、広告などのカルチャー・マガジン、書籍を集め、無料で公開している。

同サイトに参加する雑誌のうち10誌の表4に、NTTドコモが iモードの広告を同時出稿した。定番のタレントは一切登場せず、それぞれの雑誌のデザイナーがオリジナルデザインを手掛けている。「これらのカルチャーマガジンは部数こそ少ないものの、若者文化の担い手に対する生活影響力が強いという特性を持っています」(代表取締役社長近藤正純ロバート氏)。iモードが、大衆化とともに薄れてしまった“かっこよさ”を訴求するには、広く浅くではなく、今回の企画のようにターゲットを絞り込んだ深いコミュニケーションが必要だった。

「クリエーターと企業を結びつけて利益を還元することで、雑誌にはもっといいクリエイティビティを生み出してもらいたい。この好循環が今の雑誌には必要なのです」(同氏)

(写真キャプション)
同じ商品でも、雑誌のテイストにあわせてそれぞれのデザイナーが手がけることで表現に違いが出る。左上「Out there」(雑派)、左下「TOKION」(ニーハイ・メディア・ジャパン)、右上「米国音楽」(ブラッディー・ドルフィンズ)、右下「LOUD」(エクストラ)